韓国ドラマ「トンイ」の動画が1話から無料で視聴できる配信サービス

ハン・ヒョジュさんが、初々しくてさわやかで賢いトンイを、熱演していてとても良かったと思いました。いつも前向きで物おじしないトンイの行動に引き込まれてしまいました。側室になって初めて授かった子供を亡くしたシーンは、涙が止まりませんでした。
チ・ジニさんが、イケメンで穏やかな粛王を熱演していてとても良かったと思いました。トンイを見ると少年のようになって、目尻が下がりっぱなしになるところが可愛らしかったです。行動力のあるトンイに振り回される姿が、おかしくてトンイへの恋心に気付いて、慌てふためく姿が愛らしかったです。
イ・ソヨンさんが、悪女っぷりが迫力があって見事に意地悪なチャン・ヒビンを、熱演していてさすがだと思いました。粛王の背中を借りて壁をよじ登るシーンが、トンイらしさが出ていてとても良かったと思いました。トンイとチャン・ヒビンの対立が見所だと思います。
ストーリーのテンポが良くて、あっという間に見終わってしまいました。トンイが、とにかくたくましくてさまざまな困難が降りかかっても、それを乗り越えて行く姿に元気をもらえます。
どんな辛い状況にあったとしても、決してあきらめずに希望を持ち続けることが大事だということを、改めて考えさせられました。

トンイは相手のことを考えた対応をする聡明な女性です。自分の考えと分析に基づいた判断をしっかりこなす所に好感を持ちます。
トンイの父と兄は冤罪で亡くなっているのですが、その事件を調べるために宮廷に入り込む行動力もあります。彼女は亡くなった家族を思ってヘグムを弾くのですが、その音色は粛宗王の心に深く響いて演奏者を探そうとします。粛宗がそうするのは、オクチョンに聴かせたかったからなのが少し皮肉ですね。
宮殿に隕石が落ちたことでオクチョンを側室にするのは大臣たちに反対されています。粛宗はその隕石を髪飾りにして配りますが、ここはすごく印象に残っています。
明るく笑いながら遠回しな非難をする彼は、この時はオクチョンのことを大切にしている。このシーンがあったから、オクチョンの兄の彼女を押し上げるためなら悪事をいとわない所がなければ、良好な関係を築けたのではと残念になる。オクチョンが単純に野心家の悪女ではなく、泣きながら決意した道だと思うと複雑な気分でみつめてしまいます。
トンイも複雑な気持ちでいたでしょう。彼女と粛宗で考えると、軽快でコミカルな交流が目立ちます。最初は王だと知りませんでしたし、わかった時には死を覚悟するほど色々としてきたトンイです。もちろんそうはなりませんし、時々あきらかに挙動不審者になる粛宗なども面白いですよ。恋をしているんだなとわかります。
トンイの家族の事件がどうなるのか、最良の道を探しながらも誰にとっても良い道などない。彼女の苦悩や決断に気持ちが引っ張られます。人の心に寄り添った判断をするトンイの、愛情の深さが理解できるお話です。

王様がトンイに隠していた自分の真の正体をバラしても、トンイが王様にビビらないというか、態度が王だとわかる前とほぼ変わらず、王としての肩書だけではなく本人をちゃんと見て好きでいるところが良いです。
自分の側室としての位にもこだわらず、民の未来と王とその世継ぎの子供達の未来のことだけを考えて行動するトンイのポジティブでアクティブなサッパリとして見た目に反して男らしい性格も好きです。
好きなシーンは、王が一時王宮追放中のトンイとの子供の次男のクムと偶然再会し、自分が父で王だとは子供には言えないけれど、偶然の再会と子の成長に涙ぐんでいる演技がグッときます。
悪女のヒビンが死刑前にトンイに実の子のことを頼むシーンと最後は潔く生を終えるシーンも良かったです。初めは優しい性格だったヒビンは、あの悪知恵だけは働く欲の塊の実母と実兄さえいなければ、楽しく優しい性格のまま過ごせたのではないかと思います。
正妻の王妃様は子はなく優しいタイプだし、子がいる側室のトンイも実の子を王座にとは思わないタイプだし、2人の他に側室がいないし、王は平等に妻を愛していたので、ヒビンの周囲の環境がヒビンに悪影響を与えたのだと思います。悪女はヒビンとその周りと思えるドラマです。

時代劇では、子供時代から始まり途中で大人に変わる事がよくあり、子供時代はいつもなんとなく見ていましたが、子供時代のトンイを演じたキム・ユジョンさんは、子役とは思えない演技力でドラマの序盤を盛り上げたと思います。
大人に変わってからは宮中の場面が中心になってきたので、とても華やかな雰囲気で綺麗さやかっこよさがあり、登場人物のそれぞれの衣装を見るだけでも楽しかったです。
私が好きな登場人物は、トンイの兄ドンジュの恋人で芸妓のソリです。ソリは外見の美しさだけではなく、話し方が穏やかで品があるため、オ・テソクの甥のオ・ンが優しく接していて一目置くような存在で他の芸妓とは違う人物でした。ドンジュが亡くなってからもトンイのことを気にかけていて、後に再会してからもトンイが都に入るために危険を承知で一緒に行動をしたりとても優しい人で、ソリが登場すると穏やかで安心した気持ちになりました。
このドラマは韓国の歴史を知らなくても楽しく見られ、掌楽院や監察府などの他の韓国時代劇であまり出てこないような職業も出てきて、宮中での色々な行事や出来事などが出てくるので、時代劇を見たことがない人でも分かりやすく見られると思います。